2010年 02月 27日
伝える
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伝えること・・
去年の1月に、出雲市農林政策課アグリビジネススクール加工品ビジネス講座の受講生のみなさんに、ベロニカの会の活動を体験していただきました。
すでに産直市で加工品の製造販売を実践されている受講生のみなさんに、私たちが伝えれることとは・・。
今、農家は大変です。
受け継がれた豊かな環境で、丹誠込めて野菜を育ててきた農家は、これからの暮らしのためにと、我が家で食べきれない旬野菜を育てた環境の中で売り始めました。
自分の暮らしの恵み(野菜)のお裾分けに、互いがよろこび助かったはず・・
それなのに、自分たちの暮らしやこれからを考えて始めた産直市が、いつしかその想いだけでは成り立たなくなっています。
少しでも買ってもらえるように・・、その考えは加工の「うちの野菜で作った、うちの料理」さえも遠いものにしています。
誰のせいでもなく・・誰がでもない・・のだろうが、なんともやるせない思いの中、いちばん大切だと想う「ここにあるもの」を伝えることにしました。
「ここにあるものを大切に」・・
乾物や漬物にするために野菜を天日干しにする風景は、作物を育てている農家にとっては、ごく当たり前の風景です。
天日に干された野菜は、少しずつその旨味を濃縮していきます。
そして少しだけ干された野菜には、独特の食感で優しい旨味がありとても美味しい。
漬物にする「干した白菜」や、干し大根にする「少しだけ干した大根」を、ここにある「かまど」と「炉」の火を使い調理すると、驚くほどに美味しいです。
採れたての野菜の美味しさをいただく
乾物や漬物にした野菜の美味しさをいただく
そして、その少し前の美味しさをいただく
それぞれの野菜の美味しさをいただけるのは、この環境と共に暮らす農家だから味わえるものです。
焚き火小屋の「かまど」や「炉」の焔で調理して、共に食するという活動を続けながら、私たちは「ここにあるもの」が、どんなに大切なのか気づくことができました。
受け継がれてきた豊かで心地良い環境と、田畑を耕し暮らす人々、そしてそこでしか味わえない美味しい恵み
この「ここにあるもの」すべてが大切なのです。
そして来月、出雲市アグリビジネススクール加工食品講座で、受講生のみなさまと時間をともにします。
今度のテーマは「‘素敵’をデザインする」。
それは次回に・・
by veronica-no-kai
| 2010-02-27 09:45
| ベロニカの会