2009年 11月 09日
かまどご飯を食べてみよう!
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これは、地元の小学6年生対象の、ベロニカの会の主催事業『かまどご飯を食べてみよう!』のキャッチコピーです。
今年で4回目となるこの事業は、私たちが感じた故郷を、ここから巣立つ子供らに伝えたいと考えて始めました。
私たちの子供は中学になると、少し離れた学校へとスクールバスに乗って通学します。学校の規模も小規模校から大規模校へとなり、子供の心には少なからず変化があると思います。
そんな子供らに伝えたいこと・・
みんなの暮らす田舎は、
自然が豊かなこと。
美味しい野菜が育ち、安心して食べられること。
大切な家族との時間があること。
みんなの暮らすこの田舎は、
世界中どこを探しても、他にないこと。
そして、この豊かな環境には、たくさんの可能性があることを・・。
『かまどご飯を食べてみよう!』
先達たちの知恵にあふれたこの風景の中に、子供達が自主性を持って群れ遊ぶ事が出来れば、あえて大人達が用意した『ふるさと教育や野外でのさまざまな体験教育事業』など必要ないのかもしれません。ですが、事実は少し違うようです。
島根や出雲のような人が生きるにこの上もなく豊かで美しい環境に生まれながら、現代の子供達の育ちは、都市型の価値観が全てに優先される時代の中で、その美しい風景との関わりを見失おうとしています。これを子供達それぞれが彼等の誰でもが持つ「育とうとする力」だけで、取り戻す事は難しいのかもしれません。
「田園に豊かに暮らす」をキーワードに活動する私達は、先達たちが永々と積み上げてきた知恵こそを、子供達の育ちの支援の為に活かしたいと考えます。
里山に燃料としての小枝を拾い、かつてどこの家々にも当り前にあった『かまど』に火を入れ焚き火の炉で調理をします。子供達の「心」に、ふるさと出雲のいかに素晴らしいかを伝えたいと考えます。
by veronica-no-kai
| 2009-11-09 01:53
| ベロニカの会